記念日に使いたい！横浜こだわりクチコミコース

桜木町の駅を降り、顔をあげると「ランドマークタワー」が見える。273m、現在、日本で最も高い展望フロアを持つこのタワー、天候の悪い日は、てっぺんが雲や霧に隠れて見えなくなってしまうほど。駅からは、エスカレーターをあがってすぐの「動く歩道」に乗ればスイスイいける。
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まずは、「ランドマークプラザ」。みなとみらい21地区で、最初に出来たショッピングモールだ。横浜の老舗ブランドから、最新ファッションまで幅広く網羅。一階フロアでは、コンサート等のイベントが多数行われ、クリスマスに”人工スノー”を降らせるイベントも、最近では定番になってきている。
ランドマークプラザをすぎて、グランモール公園を介し、「クイーンズスクエア横浜」へ。みなとみらい線「みなとみらい駅」にも繋がるクイーンズスクエアには、休日ともなると入り口に数台ものワゴンが並び、人々の足をとめる。中央通路から、木製デッキをつたって外へ出てみよう。コスモクロック(観覧車)を目前に、公園で休むのも良いもの。このあたりでは、週がわりで大道芸も行われる。
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信号を渡って、よこはまコスモワールドへ。海に面した遊園地は、映画・CM・ドラマなど、様々なシーンに登場している。入場は無料なので、あなた自身の目で是非「あのワンシーン」を見つけてほしい。コスモワールドは2つに分かれており、その二つを結ぶのが「国際橋」。渡ってゆけば、コスモクロックだ。ダイビングコースター「バニッシュ!」などの絶叫系物から、運勢を占ってくれる「占いラビリンス」など、アトラクションも多種多様。コスモクロックから見る夜景は、今更説明するほどないほど、ロマンチック。カップルだけでなく、ファミリーにもオススメ。
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疲れたら、「ナビオス横浜」で一休み。汽車道の途中にたち、運河を見下ろすこのホテルは、船員から一般客まで幅広く解放され、リーズナブル且つ快適。一階のイルドテラスは朝7時のモーニングからディナータイムまで、様々なコースが。ここへきたら是非、窓際で、ガラス越しの横浜を楽しみたい。ナビオス横浜の景観は少し不思議だ。それ全体がゲートのように、汽車道の上にたっている。駅を背にして立つと、赤レンガを覗くことが出来る。ちょっとしたフォトスポットだ。
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「ゲート」をくぐって、赤レンガ倉庫・赤レンガパークへ。歴史を感じさせる外観と、海がマッチして、どこから見ても「横浜」らしい。
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ここから、横浜開港資料館・開港広場へは、開港の道を経由する。大さん橋すぐ近くにあるこの資料館は、昭和56年（1981）6月2日の開港記念日に、日米和親条約が結ばれた由緒ある地に開設された。日本の開国と横浜の開港をめぐる内外の歴史資料を集め、広く展示・公開し、世代間の交流と市民相互のふれあいを高めることを目的としている。江戸時代から大正・昭和初期までの横浜に関する内外歴史資料も閲覧できて興味深い。
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そこから直進、山下公園の向かいに立つのが「戸田平和記念館」。外国人居留地時代の旧英七番館で、横浜では珍しく関東大震災の被害を免れた。大正11年に英国貿易会社の支店として建てられたもので、現在は「原水爆禁止宣言」をもとにした展示が行われている。山下公園を挟んで、そのまま真っ直ぐいけば、マッカーサー元帥も宿泊したという「ホテルニューグラント」が。昭和２年設立のこのホテル、元は外国人専用ホテルだったという。今でも、横浜の伝統と質の高いサービスを保ち続ける、横浜の港を語る上ではかかせない由緒あるホテルだ。また、本館一階には某アーティストの曲に歌われ有名になった「バーシーガーディアン２」も。
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昼食は、横浜中華街で。初めて来た人は、その料理店の多さに、戸惑う事も多いだろう。そんな時は朝陽門近くの「チャイナタウン80」でお目当ての店を探そう。高いと思われがちな中華街だが、最近ではリーズナブルでお得なランチが目白押し。一件一件、どんなメニューがあるのか確認しながら回るのも楽しい。
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ランチの後は元町商店街へ。歴史ある商店街も、みなとみらい線の開通を機にリニューアル。天然のアルゼンチン斑岩で張り替えられた車道は以前より歩きやすいと女性客にも評判だとか。
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商店街の端、細い路地から、案内板を見ながら「元町公園」へ。明治初期には、この一帯から湧き出る天然水が外国船の飲料水として売られたため、「水屋敷」と呼ばれていた。元町公園は、関東大震災後、大正活映撮影所として使用されていた場所。財界からの出資で出来た大正活映は、脚本の顧問に谷崎潤一郎を迎えたユニークな会社だったとか。ここから山手地区へ上っていけば、「港のみえる丘公園」や「外国人墓地」「山手ゲーテ座跡」が。「根岸森林公園」までは、約2km前後。
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ここから、体力に自信のある人はＡのコース、「公園には行きたいけれど歩くのはちょっと…」と思った人はＢのコースを。まずはＡコースから。フェリス女学院、地蔵坂上を越え、山手本通りをずっと歩く。山元町で横浜根岸道路とぶつかるので、そのまま横浜根岸道路ぞいを南へ。700mほど歩くと「根岸森林公園」の入り口に到着。
Ｂコースは、山手地区からＪＲ石川町駅へ戻り、京浜東北線（根岸線）で根岸駅に移動。駅前からバスにのり、約8分ほどで公園に到着する。
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「根岸森林公園」は慶応３年に外国人クラブの主催で日本初の洋式競馬が行われた場所という歴史を持つ。戦後米軍に接収され住宅地やゴルフ場などに使用されていたが、昭和５２年に森林公園として開園。残りの部分は中央競馬会によって競馬記念公苑が建設された。隣接する根岸競馬記念公苑の競馬記念館では「歴史と馬」など馬をテーマにした展示を見ることができる。また、子供達に大人気なのが「ポニーセンター」。ポニーの生活をじっくりと眺めたり、ポニーの乗馬体験もできる。ポニーと触れ合える、横浜市内では珍しい施設なので、家族連れには是非オススメしたい。根岸森林公園内は、施設らしい施設のない、なだらかな傾斜が続く。青々とした芝生には、つい寝転んでみたくなるだろう。ここにいれば、時間を忘れて思い思いの休日が過ごせそうだ。どこまでもつづく、広々とした芝生。撮影に使われるのもうなずける。

このように、横浜には様々な「ワンシーン」を彩る景色が隠れている。あの場所も、あの場所も、様々な監督やスタッフ、女優・俳優達が作品を作り上げてきた場所なのだ。景観としての美しさはもちろん、横浜独特の雰囲気が、創作意欲をかきたてるのだろうか。あなたが歩いてきた道も、いつか映画に登場する日が来るかもしれない。


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